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「君の名は」を見てきました "ネタバレあり"

君の名は、が8/26に公開されて今や11月になりました。色々なところから人気という話がよく聞こえてきます。

しかしまぁ、さすがにそろそろ多少は落ち着いたかな…と思い、昨晩見に行きましたが、予想を覆し、まだかなり人が多かったです。200席程度の映画館ですが8割くらいは人が埋まっていました。

そして下は小さい子から上はかなりの年配の人まで…、客層が割と豊富で驚きました。

 

さて映画館で映画が始まる前には必ず、何かしら番宣があるわけですが、その中でひとつ気になるものがありました。それがこれ「聖の青春」。

satoshi-movie.jp

村山聖といういわゆる羽生世代の棋士にスポットを当てた映画のようです。この方、病気で亡くなっているのですが、生き様が熱く描かれてそうです。これも見に行ってみようかな…。そしてキャストがまた雰囲気出ていて、凄く似ているw

 

さて君の名はですが、過去の大災害で村が消滅し、人口のほとんどが死滅することになってしまった町を救うお話。

主人公(少年)の住む時系列ではその災害は「3年前に起きていたこと」なのだけど、その時代に生きていた少女と体が入れ替わり、間接的にコミュニケーションを取りながら、ついに行動を起こし村を救います。

こういった時間を扱うテーマの作品には「過去を変えるべきでない(変わってはいけない)」という視点に立ったもの、「過去を未来に都合の良いように変える」という視点に立ったものの2パターンありますが、先に述べたようにこの映画は後者でした。

 

似たようなテーマを扱っているもので、ふと思い出されたのはSteins;Gate

STEINS;GATE Nitro The Best! Vol.5

STEINS;GATE Nitro The Best! Vol.5

 

 これも当時かなり話題になりましたね。続編も色々発売されました。ただまぁ、時間を超えて別人に乗り移る(しかも未来ではその人物は死亡している)というパターンは、私の中で初めてだったような気がします。

 

こういう、別々の時間を扱うストーリーというのは、SFでもかなり昔からある熱いテーマですね。私が知る限り古くは、タイムマシン(H.G.ウェルズ)という書籍があります(確か映画にもなっています)。傑作SF小説です。

タイムマシン (角川文庫)

タイムマシン (角川文庫)

 

 

さて「君の名は」の結末では、過去を変えることに成功し村は(地形的には)消滅するのだけども、村人は全員が生存できたということで救われます。

当然死ぬはずだった少女も現代に生きており、エンディングで少年と互いに生身で出会います。

 

個人的な好みから言うと、どうも少年に感情移入して見てしまったのですが、そうなると過去は変えられなかった方がより心に残った気がしました。

人間個人の力の及ぶ限界を知り、現代で真相を知る人は少年以外にいない、でも確実に記憶には残っていて、それが生きる糧になっているよ、みたいなね。

 

まぁともかく面白かったです。

話以外の所では背景/映像表現がかなり綺麗。さすが劇場アニメだなと思いました。

音楽も、個々のシーンに非常にマッチしたものが流れていた印象。

そろそろ公開して久しいので、さすがに物販などはなかったし、上映も収束に向かっていくかと思いますが見れて良かった映画でした。