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「鋼の錬金術師」を見てきました "ネタバレあり"

映画、鋼の錬金術師を見てきました。公式サイトは下記。

映画『鋼の錬金術師』公式サイト

この作品は、言うまでもないガンガンの超人気漫画作品が元になっています。

もう結構前になりますが、僕も単行本を買っていたことがあって、それで読んでいたくらいには気に入っていた作品です。

 過去には、下記のように2回ほどアニメにもなっていますね。

TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 公式ホームページ

 

錬金術師のエルリック兄弟は母親を幼い頃に亡くします。

当時から錬金術師として非凡な才能を見せていた中、もう一度母親に会いたい、との思いから(禁忌とされる)錬金術による人体の錬成を行います。

その錬成に失敗したことで二人は肉体の全部または一部を失い、それを取り戻すために奮闘する、といった話です。

 

さて映画の方に話を戻しますが、12/1公開で、行ったのは12/15。1、2週目の特典が「鋼の錬金術師0巻」(原作者さん書きおろし)ということだったのですが、品切れになっていたのかどうか、貰えませんでした。ちょっと残念だったけどまぁ仕方ないかな。

この作品もネット上のレビューを見る感じ、あまり良い声は聞こえて来ない作品です。…と言いたいとこですが、今見ると点数高くなってますね。3.34点(2017/12/18現在)。これを見に行った先週末金曜日の夕方の時点では、2.3点とかでした、確か。

 

今回は、割とよく行くエーガル8シネマズの上映時間が21:40~0:00、ちょっと遠いコロナシネマワールドで20:45~23:10。週末仕事終わりの足で、例によってまた会社の後輩と行きましたが、まぁ待つのも何だなってことで、少し足を伸ばしてコロナの方に行く

ことにしました。

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シアター内は10人くらいでした。少ないけど、まぁレイトショーだしこんなものなのかな、と思いつつ着席。

 

以下は感想です。

 

原作をぎゅっと無理なく圧縮

この作品、原作は単行本が27巻出ているなど、かなり長いお話です。

劇場版では重要なところを描きつつ、それでいて省ける所は省く感じで二時間ちょっとの尺に収めていました。

そのため登場人物も端折られている人が結構いました(例えばブラッドレー将軍という悪の親玉キャラや、スカーという重要なキャラなどがいるのですが、登場しません)。

しかし、特に無理な展開/破綻などは感じませんでした。存在するキャラクターをうまく使って、話をまとめたなぁという印象です。

 

映画としては、なかなか面白かった

ちゃんとアクションはアクションしていて迫力があり、CGもそれなりのクオリティでした。

盛り上がるシーンというのが結構はっきりしていて、どこらへんが盛り上がっただろうか、と考えるといくつかのシーンがすぐ浮かんできます。少なくとも印象に残るものがあった作品ということですね。割とメリハリのある作品に仕上がっているのではないかなと思います。

・タッカーのキメラ錬成の結末

エルリック兄弟の兄弟喧嘩からの和解

・エンヴィー、ラストとのバトル

このあたりが個人的な見所です。

 

キャスティングもそんなに悪くない

 一部では、日本人ではないキャラクターを日本人が演じていることによるミスマッチを挙げる声もあるようですが、そんなに違和感は感じませんでした(むしろ映画ってそんなものでは)。どの俳優さんもキャラとしての熱演をしていました。

ヒューズの陽気なキャラクターの演技、ラストの絶望的なまでの強さというか、得体の知れない恐怖感の演技が特に見事でした。

演技と言えば、先にも書きましたが、個人的にはエルリック兄弟の雨降って地固まる、のシーンが良かったですね。かなりの熱演で心に残るものでした。

 

細かい所だが…

終盤にアメストリス軍人が敵のザコに対し、大人数で機関銃やライフルを撃ちまくってなぎ倒すシーンがあります。

細かいところですが、全くリコイル(射撃反動)がなく、ただ火花のエフェクトを付けているだけの感じでした。それでばったばった敵が倒れていくのですから、少々リアリティに欠ける印象です。

あそこは「圧倒的な面火力で制圧する」ということを描くべき、迫力のクライマックスシーンのひとつだったと思うので、特にそう感じました。

 

一部キャラが活かされていない

一部のキャラは、話の省略上の都合もあるのか、活かされていないように思いました。

特にグラトニーなんかそうですね。彼も原作だとかなり絶望的に強い敵キャラの一人ですが、そのへんの描写は特にありませんでした(ただ食べるだけ)。

ストーリー進行上の何らかの役割を持っている風でもなし、登場させなくても良かったんじゃないの?レベルでそう感じました。

 

あの終わり方は一体?

最後、スタッフロールの後に、倒されたと思ったエンヴィーの本体が逃げる描写があります。これは続編があるということなんでしょうか?

もしあるのなら納得ですが、なければあのシーンを追加した意味がわかりません。おそらく(続編は)ないと思うのですが、謎を残したまま気になる終わり方をあえてしている、ということなんですかね。蛇足に感じますが…。

 

ということでまとめですが、正直なところ割と面白い映画でした。ちゃんと映像作品として、押さえるところは押さえている印象。100点満点で70点くらいです。