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「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」を見てきました "ネタバレあり"

会社帰りに、ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章を見てきました。ジョジョという作品を知らない後輩とともに行ったのですが、映画見に行こうかなという話をしたら、じゃあ自分も行きたいです、みたいな流れでした。

ということで感想をまとめてみたいと思います。公式サイトは下記。

映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』公式サイト

 ジョジョの奇妙な冒険は昔、少年ジャンプで連載された漫画作品です。世界観/絵柄が独特で今も根強いファンがいるなど、時代を超えた超人気作品ですね。

主人公はジョースター家一族で、その血縁・子孫が織り成す連作。その中の1つ(第四部)が、ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けないです。

私自体は別段熱狂的なジョジョファンということもないのですが、まぁ知っている作品の映画化というのと、公開日が丁度週末だったので目を付けていました。

 

チケットをレジで買ったのですが、その時の売り場の店員さんいわく「思ったよりは面白かったですけど、説明不足な感じがあるので、ジョジョを知らないとよくわからないかも、でも戦闘シーンはアツいですよ」とのこと。 はからずも、鑑賞後の私の感想はこの店員さんと同じ意見となります。

その時は、「思ったより」という言葉に若干の不安を抱きながらも入場。地方の小劇場なんですが、シアター内には20人くらい?入っていたかな。

 

以下、感想や思った点のまとめです。

 

アツいバトルシーン。

スタンドはよくできたモデリング。幽霊的な感じがうまく表現されていて、しかも猛スピードで打ち合ったりするわけですから、バトルシーンがアツくないわけはないですね。特に、ザ・ハンドの右手のインパクトが印象に残りました。「この右手、何かヤバい」感じの表現はすごかった。

 

ロケーション。

舞台(杜王町)が良い感じでしたね。おそらくこの町が現実にあったら、こういう感じなんだろうなぁと感じさせる雰囲気がそこにはありました。

公式サイトを見るとスペインらしいですね。日本じゃないなって感じはありましたが、それにしても良い舞台があったもんです。

  

全体的に感じる説明不足。

今回公開の第一章はアンジェロ編~虹村形兆編までを描いています。これを1つの映画枠に収めているのですが、時間不足だったんでしょうかね?

チケット売り場の店員さんが言っていたように、やはり色々と説明不足です(説明を挟むような時間がなかった?)。そういう意味では、明らかにこの映画、ジョジョの原作を知っている人を対象とした映画ですね。

 

以下は、私がさすがにこれは説明した方が良いのでは?と思ったポイントです。

・スタンドとはそもそも何なのか

・そもそも形兆の持つ弓と矢は一体何なのか(どういうものなのか)

・虹村兄弟の父親がどうしてああなったのか

 

これらは「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」では、わりとキーとなる内容だと思っています。

 

展開の違和感。

また、場面場面の繋ぎ方に「どうかな?」を感じるところもいくつかありました。

アンジェロ編が片付いた後、虹村兄弟の屋敷に行くキッカケですが、原作はたまたま通りかかって屋敷に入る…という展開でした。映画は祖父の葬式中(墓参り?)墓地に形兆が現われ、丈助を館まで誘導する(誘い出す)展開。

その後億泰が現われて「何勝手に人の家に入ってんだ」的なことを言いますが、いやあなたの兄貴が誘導しましたから(笑)。

ともかくスタンド能力者たちは引き合う運命、という偶然性をうまく形にしているのは原作の構成でしょうね。

 

あと億泰未登場の段階で、康一が通学中に「空間を削りとることによるテレポート」をされます。そのシーンは「何だ?移動した…?」と疑問を持つ程度で終わったわけですが、ジョジョを知っている人には、いよいよ億泰か!とわかりますね。ですが、まぁ初の人は間違いなく「?」だと思います。

その後、屋敷で空間を削り取ることによるテレポートの説明と再度の披露がなされるわけですが、この康一のシーンを思い出す人はいないだろうなぁ…。だとするとあのシーンは構成上、有効だったのかな?と疑問を感じます。

 

第二章で完結なのだろうか?

なんと形兆を殺害したのは、レッド・ホット・チリ・ペッパーではなく、シアーハートアタックでした。突然登場人物がサーモグラフィー表示になり、一番温度の高い億泰に爆弾が向かいます。それを形兆がかばって爆死。「兄貴ィー!」の展開になるんですが…。

返す返すも、説明がない、という流れになってしまってアレなのですが、ここも一切の説明がありませんでした。シアーハートアタックを知っていれば理解できたでしょうが、知らなければ理解できなかったシーンでしょうね。突然戦車的な何かが現われて爆破。去っていくだけであるため、何この戦車みたいなやつ?てな感じになるでしょう。

 

ただ、ここでシアーハートアタックを登場させたということは、次の敵はラスボス?第二章で完結なんでしょうかね?

さすがに鉄塔に住む男とか、ネズミなんかは出ないだろうなとは思っていましたが…、こうなると大分敵キャラが端折られそうですね。

第一章は基本的には原作準拠で進んでいましたが、これだともしかしたら、第二章は色々と設定や展開が変わったりするかもしれないですね。

 

キャスティング。ちょっと高校生に見えない。

メインキャラ達は高校生なんですが、ちょっと高校生に見えなかったですね。終盤にはあまり気にはならなくなりましたけど、それでも全体的な違和感になっている気がします。とはいえ、まぁこれは仕方のないことなのかもしれませんね。

ただ、個人的に、虹村形兆と東方朋子(主人公の母親)はイメージドンピシャでした。

 

ファンサービス映画。

全体的に見ると、この映画はジョジョ原作を知る人向けのファンサービス的な映画なのだろうと感じました。ファンが見ると、それなりに楽しめると思います。

ただ全くの初心者にはオススメできないというか、してはいけないですね。まず理解できないでしょうから。

ということで、以下、後輩の感想を以ってこの記事の締めとします。

 

「正直、よく話わかりませんでした。でもバトルシーンはすごいアツかったですよ。原作も読んで見ようと思います。あ、あとあの父親の手が出てくるところ、めっちゃビクってなりました、ちょっとホラー映画ですねこれ(笑)」